宮城県石巻市の万石浦で、今シーズンのアサリ漁が始まりました。

 万石浦は震災で地盤沈下し、一旦はアサリ漁ができなくなりましたが、干潟を造成し、再び特産品にすることを目指しています。

 三栗谷皓我記者「石巻市の万石浦です。私が立っているこの場所、普段は水の中ですが、現在干潮を迎えて干潟が現れています。そして干潟の表面を掘ると沢山のアサリをとることができます」

 1日は午前10時ごろから地元の漁師約100人が熊手を使って干潟を掘り、アサリをとっていきました。

 震災前、万石浦は年間約50トンの生産量を誇るアサリの産地でした。

 しかし、震災で地盤が約80センチ沈下し、40ヘクタールあった干潟が失われたほか、生息していたアサリの多くが津波で流されてしまいました。

 このため、県が2013年から4年をかけて、万石浦に4ヘクタールの干潟を造成し、2017年にアサリ漁が復活しました。

 宮城県漁協石巻湾支所高橋文生支所運営委員長「やはり天然のアサリはおいしいんだということで皆さんに食べていただきたいっていうのが本当の気持ちです」

 1日にとれたアサリは1日かけて砂抜きをされ、3日から石巻市内などで販売されます。