10年前の熊本地震の際、東北大学が支援に向かうボランティアのために作成した熊本弁を紹介するパンフレットがあります。今回の地震でも活用するよう呼びかけています。 「支援者のための知っておきたい熊本方言」─。10年前の熊本地震を受けて東北大学方言研究センターが作成しました。
東北大学名誉教授の小林隆さんは「『直す』という言い方が片付けるという意味で使うので、『これ直してくれ』と言われた時に修理と誤解しちゃうので、そういう可能性もあるわけです」
収録されているのは「聞き取りにくい発音」や「誤解しそうな方言」。A4判で印刷すれば、裏表でぴったり1枚に収まります。
作成のきっかけは東日本大震災。支援に来たボランティアが東北の方言に戸惑ったことでした。
小林名誉教授は「例えばごみを投げてくれ(捨ててくれ)と言われて投げるってこんな大きなものどうやって投げるんだろうとか。そんな風な誤解が起こったことで、同じことは熊本でも起こるだろうと。そういう風に予想して誤解を受けそうな方言をまとめた。それがこのパンフレットになります」
大きな災害の際、研究者として何が出来るか──。自問自答の末に生まれた、方言パンフレット。小林さんは誤解が生まれやすい方言を確認するほか、現地での交流にも役立ててほしいと話します。
小林名誉教授は「基本的には方言が分からないということに対応したパンフレットなんです。ただ、それ以外に例えば挨拶の方言そんなものも入れています。方言を使うと現地の方々もちょっと心がほっとするということがあると思う。そういうために使ってもらえるといいと思います」
パンフレットは東北大学方言研究センターのホームページで公開されていて、誰でもダウンロードして使用することが出来ます。