低気圧の影響で宮城県内は6日から大雨となっていて、土砂崩れなどの被害が確認されています。仙台管区気象台は土砂災害に十分警戒するよう呼びかけています。

 仙台管区気象台によりますと、降り始めから午前11時までの雨量は、女川で143ミリ、雄勝で141ミリ、加美で133.5ミリ、仙台で124ミリなどとなっています。

 仙台市消防局によりますと、この雨の影響で青葉区桜ヶ丘の住宅の裏手にあるのり面の一部が崩れ、消防がシートを張るなどして応急処置を行ったということです。けが人はいませんでした。

 気仙沼市大峠山の県道26号では、道路わきののり面が高さ10メートル、幅8メートルにわたって崩れたため通行止めにし、復旧作業が行われています。

 常磐道では、山元インターチェンジから福島県の常磐富岡インターチェンジ間で通行止めが続いています。

 在来線では、始発から東北線と仙山線の一部区間で速度を落として運転したため21本が運休したほか、最大で1時間ほどの遅れがでました。

 この大雨で、名取市では土砂災害の危険が高まったとして、館腰地区や愛島地区など7つの地区の1万5500世帯に避難指示が出されたほか、石巻市や仙台市の一部には高齢者等避難情報が出されました。現在はすべて解除されています。

 大雨のピークは過ぎたも、のの、夕方にかけて断続的に雨が降る予想で県南を中心に大雨警報が出されていて警戒が必要です。