最大クラスの津波が発生した場合の宮城県の浸水想定で、仙台市は少なくとも幼稚園と保育施設、計21カ所が浸水域に含まれることを明らかにしました。

 仙台市子供未来局小林弘美局長「浸水想定区域内には私立幼稚園が5カ所、認可保育施設が16カ所所在しており、現在その精査を進めているところ」

 これまでの想定では、幼稚園2カ所と保育施設13カ所の計15カ所が浸水域に含まれていましたが、最大クラスの津波に地盤沈下や防潮堤の破壊など最悪の条件が重なる新たな想定では、少なくとも21カ所に増えるということです。

 仙台市によりますと、新たな想定で示された浸水域に住む人は4万人、1万9000世帯に及ぶとみられていて、小学校や中学校など8カ所の指定避難所も浸水域に含まれました。

 浸水域に含まれた施設では、避難計画の策定や見直しが必要で、仙台市は幼稚園や保育施設について防災士と連携し園児への防災教育の充実も図りたいとしています。