宮城県スケート連盟などは19日、公営のアイスアリーナを建設するよう村井知事に陳情しました。知事は費用面などから慎重な姿勢を示しました。

 県スケート連盟の五十嵐一彌名誉会長らは19日、県庁に村井知事を訪ね陳情書を手渡しました。

 五十嵐名誉会長「ぜひ公営リンクの建設に前向きに取り組んでほしい」

 陳情書では、県のスケート界が羽生結弦さんらを輩出した実績にも触れ、スケートなどの普及、発展のため公営アイスアリーナの建設を求めています。

 これに対し村井知事は、2004年に経営難のため閉鎖された泉区のスケートリンク(現在のアイスリンク仙台)の再開を支援するために県が仙台市とともにあわせて1億円を補助した経緯を説明したうえで「公営リンクを作るとアイスリンク仙台が無くなってしまう」と指摘しました。

 さらに、維持管理費や人件費なども理由に挙げて慎重姿勢を強調し、「将来の課題として受け止める」と述べました。

 なお、陳情書が先例として触れている、2014年にオープンした新潟市営のアイスアリーナの建設費は22億円あまりでした。