宮城県多賀城市の保育所で、津波を想定した地域ぐるみの避難訓練が行われました。

 訓練は、三陸沖を震源とする地震が発生し大津波警報が出された想定で行われ、多賀城市の桜木保育所に通う3歳から5歳までの園児約30人と保育士8人が参加しました。

 訓練は、いつも散歩に出かける公園から500メートルほど離れた津波避難ビルに移動し、更に高台にある指定避難所へ移動するルートを確認しました。

 多賀城市では、自力避難が難しい未就学児の命を守るため、地域が連携して防災に取り組む動きが始まっていて、訓練では防災士の資格を持つ郵便局長や町内会のメンバーが危険な場所を指示したり交通誘導したりして、園児の避難をサポートしました。

 多賀城郵便局千葉勝之局長「ブロック塀とか大きな道路、歩道とかそういったところ危険箇所が沢山ございますので、そういったところを防災士の知識を生かして誘導できたのかなと思います」

 多賀城市桜木保育所及川純子主任「初めて外での訓練を実施しまして、たくさんの地域の方々にもお手伝いしていただいて、子どもたちも頑張ってよくやったなと思います」

 多賀城市では今後も避難訓練を重ね、地域が力を合わせて見守り合う、防災の取り組みを広げたいとしています。