2021年、宮城県登米市のこども園に包丁を持って侵入し職員を殺害しようとしたとして殺人未遂の罪に問われている男に仙台地裁は、懲役7年6カ月の判決を言い渡しました。

 登米市の無職、大槻渉被告(32)は、2021年11月、登米市の認定こども園に侵入し、男性職員の胸を包丁で刺し殺害しようとしたとして殺人未遂の罪などに問われています。

 大槻被告は、犯行の約1カ月前から「殺せ」という幻聴が聞こえるようになり、鑑定で解離性障害と診断されています。

 これまでの裁判で検察側は「解離性障害は動機を強めただけに過ぎず責任能力はある」と指摘し、懲役8年を求刑。

 弁護側は「責任能力は限定的だった」と主張し、減刑を求めていました。

 25日、大槻被告は法廷で体をかきむしったり前後に揺れ動いたりするなど落ち着きのない様子でした。

 仙台地裁の大川隆男裁判長は「子どもを2人殺せば死刑になると考え犯行に至っていて、善悪を判断する能力はあった」とし、責任能力を認めました。

 そのうえで「職員や園児が受けた精神的影響は大きい」とし、懲役7年6カ月の判決を言い渡しました。

 弁護側は控訴について「大槻被告と相談して決めたい」とコメントしています。