東北初となる小中一貫の不登校特例校が、宮城県白石市に開校しました。不登校の子どもたちを支援する宮城県のNPOは「選択肢が増え大きな意義がある」と話しています。

 NPO法人アスイク大橋雄介代表理事「学校に行かない子どもたちが学ぶ権利を保障していくという意味において、選択肢が増えるということは大きな意義があると思います。白石市とか子どもたちの受け皿が少ない地域にこういった学校ができたということは、意義の大きいことと感じていますね」

 こう話すのは仙台市内でフリースクールを運営するNPO法人アスイクの大橋雄介さんです。

 文部科学省によりますと、2021年度に宮城県の中学校で確認された不登校の生徒の数は3569人で、全生徒に占める不登校の生徒の割合は6.01%と全国で2番目の高さです。

 中には経済的に余裕のない子どもたちもいるということで、公立の学校の開設には大きな意義があると話します。

 NPO法人アスイク大橋雄介代表理事「特に経済的になかなか余裕のない子どもたちは、選択肢が少なくなってしまいやすいと思うんですね。今回は白石市さんが公立で作ってらっしゃるので、経済的な負担が少なく利用できる場所ということは大きな意義があると感じますよね」

 大橋さんは「子どもたちの状況は一人一人様々。何に困っているのかをきちんと受け止めて一緒に考えていくことが一番基本になる」とも話していました。