仙台市は、7年後をめどに青葉区の勾当台公園を再整備する方針です。現在、どのような公園にするか基本計画を策定中ですが、敷地内に喫煙所を設置すべきか市民から賛成と反対それぞれの声が寄せられています。

 仙台市が、2030年度の完了を目指し進めている勾当台公園の再整備計画。この計画の中間案について市が、市民から意見を公募したところ、喫煙に関する意見が数多く寄せられました。

 仙台市公園管理課金野賢逸係長「意見が全64件ありまして、そのうち喫煙に関する意見が35件。半数近くあったというところでございます。勾当台公園の喫煙問題に関して、多くの市民の皆様が関心を持っていることは非常に重く受け止めている」

 喫煙に関する意見のうち喫煙容認が22件、全面禁煙を求めるものが13件と賛否は分かれているということです。

 勾当台公園での喫煙については、これまでも様々な論議を呼んできました。

 大きなきっかけは、近くの宮城県庁や合同庁舎の敷地が、原則全面禁煙になったことです。

 勾当台公園の喫煙所でたばこを吸う人が増え、市にも苦情が寄せられるようになりました。

 新田智紀記者「お昼休みになりました。勾当台公園の喫煙所には周辺で働く人たちがたばこを吸うために集まり始めています」

 再整備される勾当台公園に喫煙所は必要か、改めて市民に聞きました。

 喫煙派「愛煙家とすれば、どういう形であれ残していただければと思う。分煙にしてもらえれば喫煙者としても喫煙しない人にも配慮できる」

 嫌煙派「結構煙いですよ。歩いて来る途中から匂いがしますよ、嫌ですね」「子どもたちも通りますのでここで皆、吸ってると良くないかなと」

 中間派「仕切りで分煙されてるのが理想じゃないのかな」

 仙台市公園管理課金野賢逸係長「どちらの意見も踏まえた形で、皆さんが気持ち良く公園を使っていただけるか今後再整備を進めていきたいと思う」

 仙台市では、喫煙所の設置については基本計画が策定された後に検討するということです。