東北電力は、6月からの家庭向け規制料金の値上げ幅を平均で25.47%とする再申請をしました。規制料金の抜本的な値上げは、東日本大震災後の2013年以来です。
東北電力など大手電力7社が申請している家庭向け規制料金の値上げについて、政府は16日午前に関係閣僚会議を開き、6月からの値上げを認めました。
仙台市民「ある程度やむを得ないところもあるんでしょうけどもね。(値上げ幅が)大きいですね、私たち年金生活ですから大きいです」「節約をちょっとしながら頑張ろうかなって。なるべく早い時間に消灯するとかね」
東北電力は当初、液化天然ガスなど火力発電に使う燃料の価格高騰などを理由に平均で32.94%の値上げを申請していましたが、最近の燃料価格の下落傾向を反映させ平均で25.47%まで圧縮した補正申請を16日に行いました。
再申請がそのまま通れば、一般的な家庭の月当たりの料金は2110円値上がりし、1万142円になります。
東北電力樋口康二郎社長「お客様には大幅な値上げとなり、大変なご負担をお掛けすることにつきまして誠に心苦しい限りではございますが、何卒、ご理解を賜りますようよろしくお願い致します」
東北電力は2022年度、1275億円の赤字を出していて、一定の値上げは避けられない状況でした。
一方で東北電力を含む大手電力では、競合する新電力の顧客情報を不正に閲覧するなど不祥事が相次いでいて、利用者に負担を強いる以上、信頼の回復と経営の効率化が求められています。