参議院選挙宮城選挙区の選挙戦について、後半に入っての戦いぶりと各候補の物価高対策への考えを聞きました。
改選数1の宮城選挙区に立候補しているのは、現職1人と新人6人の計7人です。
立憲民主党の現職、石垣のりこ候補。議席を死守しようと、党の幹部が連日宮城県入りしています。12日には、野田佳彦代表が仙台市で自民党批判を繰り広げました。
立憲・野田佳彦代表「米が上がって苦しんでいる消費者や生産者の不安に寄り添う気持ちがない、被災地に寄りそう気持ちがない、そういう政党とはきっちり、もう決別しようじゃありませんか」
公示後2度目の来県で、七夕の短冊にも石垣候補の勝利を願いました。
市民団体を通じてゆるやかに共闘する援軍も。
共産・田村智子委員長「この宮城の選挙区で、石垣のりこさんの議席自民党に奪われるわけには絶対にいかない」
激戦が続く宮城選挙区。各候補の選挙戦と物価高対策への訴えです。
立憲民主党の現職、石垣候補を追うのが自民党の新人、石川光次郎候補です。知名度の低さをカバーしようと、自民党は大物議員を連日投入しています。11日には、石破総理が仙台市の集会で結束を呼び掛けました。
石破茂総理「石川光次郎はこの被災地の議員ならばこそ、きちっとした防災大国をつくるのは自由民主党であり、石川光次郎しかございません。どうぞ皆さん、力をお与えいただきますように心からお願い申し上げます」
10日には麻生元総理も仙台入りし、議席の奪還を訴えました。
麻生太郎元総理「間違いなく石川っていうのは使える、そう思って私どもは大いに応援しています。最後までのご理解とお力添えを石川光次郎によろしく申し上げて演説、ごあいさつ、お礼に替えさせていただきます」
台風の目になりそうなのが参政党の新人、ローレンス綾子候補です。
参政・神谷宗幣代表とローレンス綾子候補「いち、にぃ、参政党!」
13日に神谷宗幣代表が仙台市に応援演説に訪れると、大勢の聴衆から拍手が起こり熱気を感じさせました。
参政・神谷宗幣代表「今回は投票率8割にして、本当に今までのちょっと腑抜けな政治に活を入れて、面白くない日本の政治を面白くしようと、そういうメッセージを送ってください」
れいわ新選組の新人、石井義人候補は地道に選挙カーで宮城県を回り看板政策の消費税ゼロを訴えます。山本太郎代表は、公示前に仙台市で集会を開き支持拡大を訴えました。
れいわ・山本太郎代表「国民の、この国の権力者の力を1つに集めながら消費税は廃止で、1人1人の生活を底上げしていきながら、そして日本経済を復活させていくための第一歩を踏み出すべきだというのが、れいわ新選組の考え方です」
仙台駅前で演説をするチームみらいの新人、角野為耶候補。
みらい・角野為耶候補「技術の力、テクノロジーの力で今日本に訪れている危機を解決したいと思い、今回、参院選に立候補しました」
社会の課題をテクノロジーの力で解決していくと訴える角野候補。選挙運動を手伝うのは両親と妹、そしてボランティアです。
NHK党の新人、前田太一候補は公示日以降は宮城県入りせず、東京都での活動をSNSで発信しています。
無所属の新人、中村高志候補は選挙公報や政見放送での訴えが中心です。
今回の参院選で、最大の争点とされるのが物価高対策です。どのように克服しようとしているのか、各候補者に聞きました。
立憲民主党の石垣候補は、食品の消費税ゼロなどを訴えます。
立憲・石垣のりこ候補「食べることは生きることの基本ですので、食品の消費税ゼロと地方に暮らす者としてガソリン減税は重要の要素だと思うので、具体的により皆さんにお分かりいただけるように減税政策を訴えていきたい」
自民党の石川候補は、減税よりも現金給付が有効だと主張します。
自民・石川光次郎候補「物価高対策への給付か減税かという議論。二者択一ではないので、やはりスピード感、迅速さを求められているというところでは、給付のほうが国民にとっては圧倒的にいいものだと思っています」
参政党のローレンス候補は、積極財政と減税が必要と強調します。
参政・ローレンス綾子候補「物価高はもちろん大問題だが、もっと問題なのは経済成長していないところ。今の緊縮財政ではなく、冷え切っている時は積極財政でお金をしっかりと支出していく。そして減税」
れいわ新選組の石井候補は、消費税廃止とともに積極財政が重要と話します。
石井義人候補「私たちは積極財政、お金が回っていない所にどんどんお金を流して行く。お金を与えられていない人たちが、まずは底上げしていただいて消費の喚起を訴えております。消費の好循環を起こして、日本を豊かにしていきたい」
チームみらいの角野候補は、賃上げできる社会構造をと訴えます。
みらい・角野為耶候補「物価高に負けない賃上げできる構造をつくっていくことが大事だと思っていますし、我々が掲げているテクノロジーの推進は生産性の向上に寄与すると思っています」
NHK党の前田候補は、NHKの受信料を払わないことが対策になると話します。
N党・前田太一候補「NHKの受信料を払わないことで年間2万4000円くらいですかね、は手元に残りますので、ある意味それもしかもすぐできる対策なので皆さんにやってほしいかなと思います」
無所属の中村候補は、給料を上げることが先決だと強調します。
無・中村高志候補「物価高に見合うように給料が上がれば(物価高も)克服できると思っていますし、物がどんどん売れれば売れた分だけ作った人たちは潤うので、経済がどんどん回る」