宮城県が進める仙台医療圏の4つの病院の再編構想で、県は名取市にある県立精神医療センターを富谷市に移転する場合は2028年度から2029年度の開院を想定していることを明らかにしました。

 県の再編構想では、県立精神医療センターは仙台市青葉区の東北労災病院と合築し富谷市に移転する計画です。

 31日夜に開かれた審議会で、県は老朽化した精神医療センターの建て替えをめぐり現地での建て替えと、これまで検討してきた名取市の県立がんセンター西側の山林を利用する場合のいずれも、用地取得などのため開院までに10年ほどかかる見通しとして、2028年度から2029年度の開院を想定する富谷市への移転が最も確実だと説明しました。

 一方、委員からは「労災病院と連携した診療態勢の構築は不可能」など批判的な意見が相次ぎました。

 精神疾患の家族を持つ委員「通院や服薬、リハビリも含めてこれは患者さんたちの毎日の日常なんですよね。2週間に1回とか通院するというのはとても厳しいものだろうなと」