東京電力福島第一原発の処理水について、政府が目指す「夏ごろ」の海洋放出が迫る中、西村・経済産業大臣が２９日、宮城県内の漁業関係者と意見を交わしました。

　西村・経済産業大臣「私自身、先頭に立って皆さま方が獲られる魚が適正な価格で売れていく状況の実現をしっかりとしていきたい」

　処理水をめぐり西村大臣が宮城県内を訪れ、県漁協と意見を交わすのは、６月１０日以来、２回目です。

　寺沢春彦・宮城県漁業協同組合組合長「（水産物の価格の）下落だったり、流通の流れが止まったり、実害が発生している。このまま行動（海洋放出）が実現されれば、さらなる実害が大きくなることがあるので、その対応を早急にしてくれと話はさせてもらった」

　政府は、海洋放出の時期について「今年夏ごろ」の方針を示しています。