宮城県が進める仙台医療圏の4病院の再編構想で、県立精神医療センターの患者の8割近くが移転に不安を感じていることが県のアンケート調査で分かりました。

 県の4病院再編構想では、老朽化した名取市の精神医療センターを東北労災病院と合築し、富谷市へ移す方針です。名取市には、新たに民間の精神科病院を公募で誘致する考えです。

 県は10日夜に開かれた精神保健福祉審議会で、精神医療センターに通う患者約200人から集めたアンケート結果を示しました。 富谷市への移転について77%が「不安」または「少し不安」と回答し、理由については「通院への不安」が48%を占めたということです。

 名取市への民間病院の誘致案については否定的な意見が31%あった一方、肯定的な意見も26%ありました。

 10日の審議会は議論の進め方などで一致せず、予定の時間を1時間超えて続きましたが、アンケート結果について話し合うまでには及びませんでした。

 審議会は、10月中に再び開催される予定です。