2023年5月に行われた格闘技の世界大会で仙台市の高校生が優勝しました。4歳から競技を始め11年、総合力の高さで世界を制しました。

 空手と柔道の特徴を併せ持つ空道は1981年に仙台市で創設され、突き、蹴りに加え投げ技や関節技など様々な攻撃が認められる打撃系総合武道です。

 仙台市青葉区の道場で男子に交じって練習する青い道着の女性は、高校1年生の槻田ゆいさんです。

 2023年5月に東京都で開かれた4年に一度の世界大会でU16=16歳以下のカテゴリーで53キロ以下級に出場した槻田さん。

 決勝ではフィジカルで勝るジョージアの選手と対戦し、延長戦までもつれましたが最後まで気持ちを切らさず優勢勝ちで見事世界一に輝きました。

 槻田ゆいさん「今まで空道やっていて一番きつかった試合だなって思います。今まで練習してきたことが、やっとかなったなみたいなうれしかったです」

 槻田さんを指導する熱海智師範は、槻田さんの強さの理由はバランスの良さだといいます。

 熱海智師範「突き蹴りもうまいし寝技もできるし、総合的にかなり上のほうでバランス取れていますよ。練習をずっとしていけばU19でも優勝できます。間違いなく」

 高校2年生になる槻田さんは、今後U19=19歳以下のカテゴリーに上がるため顔面への攻撃を意識した練習にも取り組んでいます。

 槻田ゆいさん「U16と大きく変わるのが顔面のパンチが入ることだと思うので、今までのU16の技も生かせるような戦い方を自分で考えたいなって思っています」

 U16で世界を制した槻田さん、更なる高みを目指し鍛錬の日々は続きます。

 槻田ゆいさん「4年後の世界大会でもU19でも、もう1回優勝できればいいなって思います」