仙台市泉区の60代女性が、警察官を名乗る人物から「あなた名義の口座が詐欺に使われた」などとうその電話を受け1500万円以上をだまし取られました。

 警察によりますと2023年11月、泉区の60代女性宅に、警察官を名乗る人物から「詐欺事件の捜査であなた名義の口座を押収した。あなたも犯人として取り調べる」と電話がありました。

 その後、検察官を名乗る人物も加わり「口座情報が犯人グループに筒抜けになっている。ネット口座をつくり全財産を振り込んでください」などと言われたということです。

 このため女性は現金を暗号資産に換え、指定された口座に3回にわたって計1500万円余りを振り込みました。

 女性は全財産を振り込んで生活に困窮し、3月末ごろ親戚に相談したことで被害に気付いたということです。

 警察官などを語って不安な心理状態を利用する手口の特殊詐欺が増えているということで、警察が注意を呼び掛けています。