1月から3月に相次いだ大しけにより、宮城県ではワカメやノリなど漁業関連の被害額が28億円に上ることが分かりました。

 1月下旬から3月下旬にかけて宮城県では3回、強い風や高波が襲って大しけになり漁船が転覆したほか、水産物や漁業関連施設に大きな被害が出ました。

 県のまとめによりますと、1月下旬の大しけは18億円の被害が出ていて内訳はワカメが11億円、ノリが2億円、それぞれの養殖施設で2億円などとなっています。

 2月下旬にはワカメやカキ、その養殖施設などで6億2000万円、3月下旬にはコンブなども含めて3億7000万円の被害が出ています。

 県は、1月の大しけの被害を対象に原則利子ゼロで運転資金を貸し付ける支援をしているほか、対象となる被害を拡大するか検討を進めています。