宮城県の気仙沼漁港で2023年に造船所の作業員が海中に転落し死亡する事故が起きたことを受け、岸壁に常備する浮輪を増やすなど安全対策を強化する作業が始まりました。

 気仙沼漁港では、2023年4月の転落死亡事故を受けて漁業関係者が漁港を管理する宮城県に対し安全対策の強化を要望していました。

 県はこれまでに転落防止用ネットを設置するなど対策を行っていて、10月末からは岸壁に常備する救助用の浮輪を22個、海面から岸壁に上がるためのはしごを15本追加する作業を始めています。

 船の整備士「そういう救命の用具はあったほうが良いと思う。一人一人の命が懸かってますので嬉しいと思いますね」

 県気仙沼地方振興事務所水産漁業部小原田満男技術副参事「漁業者さんと一般の釣り客が協力して安全に利用していただければと思っています」

 事業費はおよそ5000万円で、国の補助金などが活用されます。

 設置作業は2025年1月末まで行われる予定です。