トランプ政権の関税政策を巡る日本とアメリカの2回目の協議について石破総理大臣は、突っ込んだ議論が行われたものの、合意できる状況にはまだないとの認識を示しました。
(政治部・澤井尚子記者報告) 報告を受けた石破総理は「ゆっくり急ぐ」と述べ、来月中の合意のために急いで一方的に国益を譲ることはないと強調しました
石破総理大臣 「建設的な突っ込んだ議論が行われた。しかしながらなお一致点というのは見いだせる状況には、今のところなっていない」
今回、日本側が用意した交渉カードはアメリカ産の大豆・トウモロコシの輸入拡大やアメリカ車を輸入する際、審査を簡略化する台数を増やすことなどです。
交渉関係者は、日本にとってあまり痛手とはならないため、これで同意は難しいとの見通しを示していました。
石破総理は1日夜、トヨタ自動車の豊田会長と会談し、交渉のアドバイスを得ていたといいます
前回の協議では、自動車への25%の追加関税を引き下げられるのか確認できなかったということで、今回は俎上(そじょう)にのせられたのかも1つの焦点です。
石破大臣は、3日にも帰国する赤沢大臣から詳しい報告を受け、詰めの作業に入る考えです。