ウクライナのゼレンスキー大統領は停戦について、プーチン大統領と直接会談するためトルコで待つと述べました。「停戦合意に向け、できる限りのことをする」としています。

 ゼレンスキー大統領は13日、キーウでの記者会見でトルコ訪問について説明しました。

 ゼレンスキー大統領は、15日にトルコの首都アンカラでエルドアン大統領と会談した後、プーチン大統領の到着を待ち、プーチン氏が望むならば最大都市イスタンブールにも移動するとしています。

 ゼレンスキー大統領は「停戦合意のために、できる限りのことをする。停戦を決定できるのはプーチンだけで、私が停戦について交渉しなければならない」と述べました。

 また、アメリカのトランプ大統領の同席については「我々は招待したが決定については知らない」として、現時点で未定であることを明かしました。

 しかし、「トランプ氏が参加を確定すればプーチン大統領を後押しすることになる」として期待を示しました。

 一方、ロシア大統領府のペスコフ報道官は会談に向けた準備はしているとしつつ、誰を派遣するかはプーチン大統領の判断で発表すると述べ、明らかにしませんでした。

 ロシアメディアは、ラブロフ外相やウシャコフ大統領補佐官が代表団を率いる可能性があると報じています。

 イスタンブールでの交渉内容もはっきりしていません。

 ロシアは「無条件」での交渉開始を求めているのに対し、ウクライナと欧州諸国は「即時停戦」を拒否すれば制裁を科す方針を崩していません。

 クレムリンに近い関係者は「ロシアとウクライナが何らかの合意に達する可能性はない」と指摘しています。