宮城県石巻市では、5月に入ってクマの目撃が相次いでいます。11日も3カ所以上で目撃され、警察などが警戒を続けています。
11日夕方に石巻市北上町で視聴者が撮影した映像です。北上川の河川敷に現れたクマは、草むらの中から車の方をうかがっていますが、警戒しているようには見えません。
目撃者「あんまり大きくないと思う。たぶん1メートル位だったかな。学校も近くにあるので怖いねと言ってたんですよ」
塩月菜々瀬記者「目撃した人によると、クマは河川敷で餌を探すような様子を見せた後、山の方へ移動したということです」
11日はこの他にも、石巻市の河北地区や北上地区の3カ所でクマが目撃されました。
石巻市では、6日から9日にかけて商業施設などがある市街地で相次いでクマが目撃されました。その後、市街地から離れた場所で目撃されています。
専門家は、目撃場所が離れてはいるものの同じクマの可能性があると指摘します。
石巻専修大学辻大和教授「1日の移動距離が20キロ位という記録もあるそうなので、決して今回の目撃が複数個体ではないと思いますね。元々すんでいた場所から、川伝いに石巻市まで移動してきたかもしれないです」
市街地には出没したものの、人の食べ物などを狙ったわけではないとみています。
石巻専修大学辻大和教授「目撃情報とその場所を考えると、北上川沿いに限られていますよね クマ自身も人を恐れて、あまり近づかないようにしてるのかなという印象を持っています」
警察や石巻市では、小中学校の登下校時にパトロールを強化するなどの対策を取っています。
石巻市ニホンジカ対策室丹野仁室長「目撃された場所へは、警察署もですが巡回に行ったりですとか住民の方に注意喚起をしたりなどを行っております」