宇宙誕生の謎を解明する研究施設ILC=国際リニアコライダーについて、建設候補地となっている岩手県と宮城県の知事らが国に予算措置などを求めました。

 ILCは宇宙を誕生させたビッグバンが起きた状態を再現する大型の実験施設で、岩手県から宮城県にまたがる北上山地が建設の候補地となっています。

 13日に誘致を進める岩手県の達増知事と宮城県の伊藤副知事ら関係団体の代表が、文部科学省や自民党本部などを訪れ要望書を手渡しました。

 要望では、ILCを国家プロジェクトとして政府が主導することや、研究開発が着実に進むよう必要な予算措置を求めています。

 達増拓也岩手県知事「次世代の加速器は、日本にILCを造ることが一番という形が見えてくればいいと思っています。人類の未来を切り開くのは東北の使命と思っています」 ILCの誘致に向けたPR活動は、大阪・関西万博の会場でも行われる予定です。