仙台銀行を傘下に持つ、じもとホールディングスの業績が回復し事実上の国有化が解消される見通しとなりました。

 じもとホールディングスが13日に発表した2024年度の決算は、グループ全体の純利益が15億円余りの黒字でした。234億円の赤字だった2023年度から、V字回復となりました。金利上昇に伴って、貸出金利息が増加したことなどが主な要因としています。

 また、一定の最終利益を確保できたことから国が保有する優先株式の配当を復活させる方針を示しました。

 優先株式は経営不振で国の公的資金を受け入れた際に発行しましたが、国が議決権の63%握る異例の状況に陥っていました。

 6月の株主総会で優先株式への配当が承認されれば、国の持つ議決権が無くなり事実上の国有化状態が解消されることになります。