ウクライナのゼレンスキー大統領は、トランプ大統領と電話会談を行い「ロシアが停戦を拒否するなら強力な制裁を科すべきだ」と主張しました。

 ゼレンスキー大統領は16日、ヨーロッパ4カ国の首脳とともにトランプ大統領と電話会談を行いました。

 会談ではトルコで行われたロシアとの直接協議が議題になり、ゼレンスキー氏は「ロシアが無条件の停戦を拒否するなら、強力な制裁を科すべきというのが我々の立場だ」と主張しました。

 一方、EU=ヨーロッパ連合の加盟国を中心とする「欧州政治共同体」の首脳会議が16日、アルバニアで開かれ、ウクライナ支援などを協議しました。

 EUのフォンデアライエン委員長は「プーチン大統領は平和を望んでいない」として、制裁を回避してロシア産の石油を運ぶ「影の船団」への規制強化や原油価格の引き下げ、金融制裁の強化を予定していると明かしました。

 トランプ政権も経済制裁を検討していて、欧米がロシアへの制裁強化を速やかに実行できるかが焦点となっています。