九州大学の佐々木裕之特別主幹教授(68)らの研究チームが発見したのは、三毛猫の体毛の色を決める遺伝子です。

 黒、オレンジ、白の毛がまだらに生える三毛猫。体の模様ができる仕組みは、120年以上前から研究され、白い毛に関わる遺伝子は判明していましたが、黒とオレンジの毛に関係する遺伝子は見つかっていませんでした。

九州大学 高等研究院 特別主幹教授 佐々木裕之氏 「誰かがそのうち研究して論文出すのかと思ってたんですが、私の退職間際になっても誰も成果を発表しないので、じゃあうちでやってやろうかと」

 大学を横断し、全国のネコ好きの研究者が集まり、クラウドファンディングで資金を集めて研究を開始。5年の歳月をかけて発見しました。

「実は、この遺伝子は人にもある。人では皮膚の病気、生まれつき毛が少ないとか、皮膚がんになりやすいとか。要するに病気と関係する遺伝子だということが報告されている。診断とか治療につながってくる可能性もあります」

(「グッド!モーニング」2025年5月29日放送分より)