29日、寄り付きから節目の3万8000円台を回復し、一日を通じてほぼ一方的に上昇した日経平均株価。前日より710円高い3万8432円で取引を終え、およそ3カ月ぶりの高値水準となりました。
日本株を押し上げたのは、29日に発表されたアメリカの半導体大手「エヌビディア」の決算です。
ニッセイ基礎研究所 井出真吾氏 「(エヌビディアの決算が)事前の市場予想を上回って、ポジティブサプライズになった。5月~7月期については粗利益率が改善する見通しと発表して、これを市場は非常に好感した。日本でも半導体関連株、東京エレクトロンとかアドバンテストといった銘柄に買いが集まった」
さらに、アメリカの国際貿易裁判所がトランプ政権の相互関税などが違法だとして差し止めを命じたことで、市場に安心感が広がりました。
「(アメリカと)各国との協議に少なからず良い方向への影響をもたらすだろうという見方が広がり、ドル高円安に為替市場が動いた。この円安を受けて自動車株はじめ、輸出関連株に買いが集まった」
(「グッド!モーニング」2025年5月30日放送分より)