随意契約によって売り渡された備蓄米の店頭販売が一部のスーパーなどで始まりました。売り場から報告です。

 (経済部・神宮桃子記者報告)  都内のスーパーでは、31日午前10時に売り出された備蓄米500袋がおよそ30分で完売しました。

 イトーヨーカドー大森店で販売されたのは2022年産の備蓄米で5キロ2160円です。購入は1家族1点に制限されました。

 開店前から列ができ、午前9時ごろから整理券を配りましたが、50分ほどで500枚がなくなりました。

備蓄米を購入した人 「(並んだのは)5時半からです。きょうの夜とりあえず食べてみようかなと思っています」 「普段は倍くらいの値段で買っているので半額で買えるのはありがたい」

 農水省が今月26日から受け付けた、大手小売りを対象にした随意契約は61社の申し込みが確定しています。

 来月1日以降も大手スーパーなどで順次、店頭に並びます。

 全国のスーパーのコメの平均価格は5キロ4000円台が続くなか、政府は2000円台の備蓄米によってコメ価格の高騰を抑える効果を期待しています。