2日、イタリアの世界遺産「エトナ山」が噴火し、火砕流が発生しました。

 2日未明、イタリア南部のシチリア島にある活火山「エトナ山」が噴火しました。

 登山客の男性から入手した映像では空高く巨大な噴煙が立ち上り、登山客らが急いで下山している様子が確認できます。

 男性は「避難して無事だが、噴火の影響で周辺は非常に熱くなっている」と話しています。

 イタリア国立地球物理学・火山学研究所は山頂南東側にある火口付近で噴火が起きて斜面が崩壊し、火砕流が発生したと発表しています。

 地元メディアによりますと、火砕流などの影響は山頂付近の標高2800から2900メートルにとどまり、住宅地の被害は確認されていません。

 また、噴火当時、火口付近へのツアーや個人の立ち入りは禁止されていたということです。

 付近を飛行する航空機に対して警告が出されましたが、現在は通常運航しています。

 2013年に世界遺産に登録されたエトナ山は「ヨーロッパ最大の活火山」で、約2700年前から噴火活動をしていた記録が残されています。