半導体製造の世界最大手、台湾のTSMCは熊本第2工場の着工を周辺の交通渋滞が改善されるまで遅らせると明らかにしました。

 台湾のTSMCはスマートフォンやAI(人工知能)向けの半導体需要などを追い風に近年、業績を伸ばし続けています。

 3日に開かれた株主総会で魏哲家CEO(最高経営責任者)は、今年の売上高は前年よりもドル換算で2割以上伸び、過去最高になるとの見通しを明らかにしました。

 トランプ政権の関税政策による不確実性もありますが、現時点で顧客の行動には変化は見られないと説明しています。

 一方、台湾メディアによりますと、今年3月までの着工を計画していた熊本第2工場についてはTSMCの進出で周辺に交通渋滞が生じているとして、改善されるまでは着工を遅らせるとの考えを示したということです。

画像:TSMC提供