日本将棋連盟の新しい会長に女流棋士が初めて会長が選ばれました。また、女流タイトルの最高峰「白玲」を通算5期獲得したらプロ棋士となる資格を得られる新たな制度が決まりました。
日本将棋連盟は6日の開かれた棋士総会とその後の理事会で、羽生善治九段の後任の会長として清水市代女流七段(56)が選ばれたと発表しました。女性が会長になるのは初めてです。
清水新会長は、「女流名人」を10期などタイトルを通算43期獲得しているほか、「最優秀女流棋士賞」を5回受賞しています。
清水新会長は、会長就任のあいさつで「将棋は、日本が誇る伝統文化であり、競技としての深い魅力を持つと同時に、時代とともに進化を遂げつつ、今なお無限の可能性を秘めている存在です。『継承』と『挑戦』。世代を問わず誰もが楽しめる将棋は、人と人をつなぐ大きな力を持っています。学校教育や地域イベントを通じて、幅広い層にその魅力を伝えることで、将棋が生活の一部となるような環境づくりを目指します。地域から全国、そして世界へと将棋の魅力を発信し続けて参ります」と抱負を述べました。
また、棋士総会では、女流タイトルの最高峰「白玲」を通算5期獲得した女流棋士が、プロ棋士となる「四段」に編入する資格を得られるとする新たな制度が可決されました。
「白玲」は西山朋佳女流三冠が通算3期獲得していて、棋士編入試験では女性初のプロ棋士誕生まであと一歩に迫っていました。