宮城県東松島市は、2024年にオープンした道の駅東松島に、退役したブルーインパルスの機体を設置する方針を明らかにしました。設置や維持に掛かる費用は、ふるさと納税型クラウドファンディングを活用し目標金額は4000万円としています。

 東松島市の渥美巖市長は9日のの定例記者会見で、道の駅東松島に新たなシンボルとしてブルーインパルスT−4機の退役機を設置する方針を発表しました。

 設置が予定されているのは、2021年の東京オリンピック聖火到着時や、1998年の冬季長野オリンピック開会式などの展示飛行で活躍し、2番機や4番機を務め2020年に退役した731号機と呼ばれる機体です。

 設置場所は道の駅東松島東側の広場で、当初は2024年11月のオープンに合わせて設置を考えていましたが、輸送手段や展示方法などで調整が難航し間に合いませんでした。

 機体の輸送や設置、約5年ごとの機体の塗り直しなどに多額の費用が掛かることから、東松島市はふるさと納税型のクラウドファンディングを活用し資金を集めることにしました。目標金額は4000万円です。

 渥美巌東松島市長「東松島市と言えば、航空自衛隊のブルーインパルスの母基地をイメージする。航空祭や夏祭りにも関連してくるので、宣伝効果も含めて皆さんの力も借りて実現にこぎつけたい」

 募集期間は7月3日から9月30日までで、市は返礼品として特産品を用意しているほか、展示する機体の近くには寄付した人たちの銘板を設置するということです。

 早ければ年内の設置を目指しています。