イランとイスラエルの攻撃の応酬が続くなか、ドイツ、フランス、イギリス3カ国の外相が、イランの外相と20日に協議を行うとロイター通信が報じました。

 ロイター通信は、ドイツ外交筋の話として、ドイツ、フランス、イギリスの外相が、イランのアラグチ外相と20日にスイスのジュネーブで核協議を行うと報じました。

 アメリカ側もこの協議に合意しているという事です。

 イランのアラグチ外相は19日、自身のSNSで攻撃を続けるイスラエルを非難したうえで「我々は外交に引き続き尽力する」と述べています。

 18日、EU(ヨーロッパ連合)の外相にあたる、カラス外交安全保障上級代表とイギリス、フランス、ドイツの外相は、すべての当事者が自制し、外交関係に戻るよう求める声明を出しました。

 この声明では、イランの核開発について「民生目的の範囲を大幅に超える」として懸念を示すとともに、イランに対して交渉に復帰するよう求めました。

 また、イランが核拡散防止条約(NPT)から脱退しないよう警告しました。

 一方で、先制攻撃をしたイスラエルについては「自国の安全と国民を守る権利がある」と指摘する一方で、イランの自衛権には触れておらず、イスラエルに配慮した内容の声明となっています。