仙台医療圏の病院再編をめぐって、宮城県富谷市が実施した総合病院の公募が20日午後5時に締め切られ、富谷市は2件の応募があったと発表しました。今後、有識者による選定を進め、8月20日に候補者を決定するということです。
富谷市の総合病院の公募は、宮城県が進める仙台医療圏の病院再編で、仙台市青葉区の東北労災病院が富谷市への移転を断念したことを受けて行われました。
公募の条件は仙台医療圏にある総合病院で内科、外科を中心に複数の診療科を設置することや、24時間体制で救急医療に対応することなどで、開院時の病床数は100床以上としていました。
約11億円で取得した東北労災病院の移転先の予定地を、誘致した病院に無償で貸し出すことや整備や運営にかかる費用の支援をすることなどを発表しています。
公募の申請は20日午後5時に締め切られ、若生裕俊富谷市長は、2件の応募があったと発表しました。
若生裕俊富谷市長「仙台医療圏内に病院を開設している事業者2者から応募をいただきましたことを、まずご報告申し上げさせていただきたいと思います。そして改めてこの度公募に対し応募いただきました事業者の皆様に、心から感謝を申し上げたいと思います。
本当にありがとうございます」
なお、2件の病院名は公表されていません。
富谷市は、申請した病院に対して7月22日までに応募書類の提出を求めていて、その後選定委員会による審査を経て8月20日に最終的な候補者を決める予定です。
村井宮城県知事は「今回の富谷市の公募が時宜を得ていたことの証と受け止めており、県としても評価している。引き続き状況を注視し、必要な支援について検討していく」とコメントしています。