支倉常長が率いた慶長遣欧使節団にゆかりがある都市の間で同盟を結ぼうという取り組みが始まり、その第一歩として村井宮城県知事とスペインの市長がオンラインで会談しました。

 30日に村井知事が会談したのは、同盟を提唱したスペインのコリア・デル・リオ市のモデスト・ゴンサーレス・マルケス市長です。

 コリア・デル・リオ市は慶長遣欧使節団が立ち寄った都市の1つで、その子孫とされるスペイン語で「日本」を意味する「ハポン」という姓を持つ人たちが宮城県を訪れるなど交流が行われています。

 村井知事「モデスト市長さんのご意向に沿うように、できるだけ努力をさせていただきます」

 支倉都市同盟では、宮城県の市や町とスペインやイタリアの都市の間で文化や教育、スポーツなど様々な分野で連携を深めるための共同宣言へ署名することを目指しています。 会談でモデスト市長は村井知事に対し、9月までに使節団にゆかりのある宮城県の自治体に同盟への参加意欲を確認してほしいと求めました。

 村井知事「非常にモデスト市長のやる気が伝わってまいりました。まずは相手方の気持ちがしっかり分かったということが良かったと思っています」

 宮城県などは、年内の同盟締結を目指しています。