「ルフィ事件」で初めて行われた幹部の裁判。法廷で浮かび上がった黒幕の存在は。
■誰が「ルフィ」?注目の初公判
弁護側の冒頭陳述 「皆さんはこう思ったのではないでしょうか?『このうち誰がルフィだろう』と」
初公判で弁護側は、こう問い掛けました。
2022年から23年に全国で相次いだ強盗事件に関与したとされる「ルフィグループ」。フィリピンを拠点に活動していたグループの幹部4人が起訴されています。
今月1日に裁判が始まったのは幹部の一人である小島智信被告(47)です。2022年に東京・稲城市で起きた強盗致傷事件などを手助けした罪や詐欺の罪などに問われています。
小島智信被告 「間違いありません」
小島被告は11回にわたって問われた自身の罪状を、すべて認めました。グループのリーダーは誰だったのでしょうか。
検察側の冒頭陳述によりますと、グループの始まりである特殊詐欺の拠点を構築したのは渡邉被告。小島被告は渡邉被告の指示で、特殊詐欺のノウハウを学びに来た今村被告を指導したといいます。
小島被告 応募者への説明 「タタキ案件です」
グループが特殊詐欺から強盗に移行すると、小島被告はSNSで強盗の実行役を募集するように。
この経緯について、弁護側は…。
渡邉被告 「タタキの人員を用意しろ」
渡邉被告の依頼に小島被告は「借金を救ってくれた恩人」だからと応じたということです。
こうしたことから、弁護側は小島被告が「重要な役割は果たしていない」と主張。検察側は「渡邉被告の次の立場だった」と主張しています。
判決は今月23日に言い渡される予定です。