高齢者の運転する車にはねられ、自転車の女性が死亡。“高齢者死亡事故警報”が発令されました。

 11日、山形県河北町の国道で自転車に乗っていた85歳の女性が75歳の女性が運転する軽乗用車と衝突し、亡くなりました。

 この交通死亡事故を受け、今年初めて山形県で発令された「高齢者交通死亡事故警報」とは一体、何なのでしょうか。

交通事故鑑定人(元千葉県警) 熊谷宗徳さん 「山形県はそれほど事故が多い県ではないにもかかわらず、たった10日間で3人もの高齢者が亡くなってしまったということで、これ以上は許さないと。特に警報を出すということは、これ以上、死者を出したくないという警察の思いですから」

 山形県では、高齢者が関係する交通死亡事故が11日までの6日間に3件発生。高齢者交通死亡事故警報の発令基準は10日間で3件以上で、今回の発令期間は17日までです。

交通事故鑑定人(元千葉県警) 熊谷宗徳さん 「発令期間、警察は取り締まりを強化しますし、交差点だとか事故が多く発生している所で警察官が立って監視をする活動をやります。警察官が立っているだけで皆さん安全運転してくれるので」

 高齢者交通死亡事故多発警報にあたる制度は山形県以外にもあるということです。

交通事故鑑定人(元千葉県警) 熊谷宗徳さん 「今のところは9県で導入されていると聞いています。これから恐らく、都道府県に広まっていくと」