参議院選挙の選挙戦も終盤となりました。宮城県の米農家に政治に求めることを聞きます。

 宮城県大崎市で代々米農家を営んでいる佐々木崇行(31)さんは、日本の米作りが危機的な状況にあるとして今の農業政策に不安を感じています。

 佐々木崇行さん「米農家に関して言えば、私ってすごく若手って言われる部類なんですよ。一番のボリュームゾーンは70代ってなると、この先作っていく方がどうなっていくのかっていったら、ちょっと考えただけですぐ分かる。本当にやる方がいなくなる」

 米は他の作物よりも利益を得にくいため、一定の収入を得るには規模をこなす必要があり、若い人が就農するハードルを上げていると指摘します。

 更に、規模拡大に欠かせない大型の農業機械は1000万円も2000万円もする上に、修理や買い替えも必要です。物価高も重くのしかかります。

 佐々木崇行さん「農機具だけではなくて軽トラを買ったりとか、ハウスを建てたりそういう部分での金額も今までの本当に倍いってたりするので。今あるトラクターだったりとか、今ある農機具が壊れたらやめようかなっていう方は今、非常に多いと思います」

 厳しい米農家の現状を語る佐々木さんが今、政治に求めることとは。

 佐々木崇行さん「先を見据えた米農業への支援。収入が最初に得られなかった時の生きていくための支援だったり、あとは農機具、トラクターとか買ったりというそういう部分での支援。新たにやりたいっていう方も増やしていかないと、これからの米生産は成り立たないと思うので、もっと先を見据えた政策というものが必要になってくるのではないかと思っています」