39年前に起きた福井市の女子中学生殺害事件で、殺人の罪で服役した男性が無罪を求めているやり直しの裁判について、18日午後、判決が言い渡されます。裁判所の前から報告です。

 (社会部・小古山拓矢記者報告)  判決に向けて名古屋高裁金沢支部前には多くの報道陣が集まっています。

 前川彰司さん(60)は39年前、福井市で起きた女子中学生殺害事件で殺人の罪で7年間服役しましたが、当初から無実を訴えていて、再審=裁判のやり直しを求めてきました。

 これまでに弁護側は、当初の裁判で前川さんに不利な証言をした男性が、その証言を警察官との取引をしたうえで行ったとする新しい証拠を提出しています。

 こうしたなか、名古屋高裁金沢支部は去年10月に再審を認める決定をしました。

 その後の再審の初公判では、検察側から新しい証拠が提出されていないことからも今回、前川さんに無罪が言い渡される公算が高まっています。

 裁判の判決は午後2時に言い渡されます。