ロシア下院で、「過激派」とされる情報をインターネットで検索するだけで罰金刑を科す法案が採択されました。下院前では抗議活動が行われ、記者を含む複数人が拘束されました。
ロシア下院で22日に採択された法案は、インターネット上で「過激派コンテンツ」とされる情報を意図的に検索することに対して罰金が科されるものです。
罰金となる対象の詳細は明らかになっていませんが、ロシアでは、フェイスブックやインスタグラムを運営するメタ社などが「過激派」に指定されています。
22日、モスクワでは、去年の大統領選挙に立候補したナジェージュジン氏らが、ロシア下院の入口で登庁する議員らを待ち受け、法案に反対するよう呼び掛けました。
この際、「検閲のないロシアを」と訴えたプラカードを持った男性や取材中のロシアメディアの記者らが拘束されました。
ナジェージュジン氏の事務所によりますと、拘束者と面会しようとした弁護士も拘束されたということです。
法案は、今後、上院での審議を経た後、プーチン大統領が署名し、成立する見通しです。
ナジェージュジン氏は、上院や大統領府の前でも抗議を続けるとしています。