7月20日に告示された仙台市長選挙には、4人が立候補しました。各候補者が何を最も訴えたのか、第一声を分析しました。
現職と新人の計4人が立候補した仙台市長選挙は、現職の市政運営の評価やいじめ対策などを争点に14日間の論戦がスタートしました。4人は第一声で何を訴えたのか、khb東日本放送が独自に分析し、最も時間を割いたテーマを探りました。
青葉区の錦町公園で第一声を上げた現職の郡和子候補は、参議院選挙の投票日と重なったため、公職選挙法の規定で投票所周辺での街頭演説が禁止されていることを受けて条件がクリアしているこの場所を選びました。
第一声に掛けた時間は9分51秒。最も時間を割いたのが「子育て政策」で2分36秒。続いて「観光、宿泊税関連」が2分30秒となりました。
郡和子候補「子育て世帯の皆様方の経済的な負担軽減、これが重要だという認識の下、国の出産育児一時金50万円に対して本市独自に上乗せ助成を行います。たくさんの笑顔の赤ちゃんに会いたい」
太白区のJR長町駅前で第一声を上げた新人の野田紀子候補は、自身が社長を務めるエフエムたいはくの近くでマイクを握りましたが、参議院選挙の投票所周辺のため拡声器を使わない第一声となりました。第一声に掛けた時間は11分11秒。最も時間を割いたのは「いじめ対策」で3分34秒。続いて「予算の見直し」が1分41秒となりました。
野田紀子候補「色々なことやっていると今の市長さん言っているが、本当に当事者の声をちゃんと聞いているのかは非常に私は疑問があるんです。市長は1つの大きな力を持っているところに立てば、それなりのことができるかなって思いました」
青葉区のJR仙台駅前で第一声を上げた新人の菅原武大候補は、参議院選挙の投票所周辺の演説禁止を考慮して、選挙戦2日目に第一声を上げました。第一声に掛けた時間は6分50秒。そのほとんどが「少子化対策」や「子育て政策」についての訴えが中心となりました。
菅原武大候補「日本国が抱えている最大の問題点、少子化、この問題を解決しようと思っております。必ずその時間帯にその場所に行けば食べられる、そういう場所を作ります」
青葉区の仙台市地下鉄東西線国際センター駅前で第一声を上げた新人の松本剛候補は、仙台市が350億円をかけて進める音楽ホールの建設白紙を訴えるため、建設予定地のこの場所を選びました。第一声に掛けた時間は5分40秒。最も多くの時間を割いたのが「いじめ対策」で1分55秒。続いて、「子育て政策」の49秒となりました。
松本剛候補「郡市長はいじめ対策を1丁目1番地と掲げていましたが、この8年間は失敗に終わりました。いじめ解決課を仙台市に設置します」
3回目の当選を目指す現職に、新人3人が挑む仙台市長選挙、投開票は8月3日です。