連日猛暑が続いていますが、熱中症だけではなく紫外線による目の日焼けにも注意が必要です。

 眼科医の横倉俊二医師によりますと、目が強い紫外線を浴びることで起きる症状には、大きく分けると3つあるそうです。

 1.黒目が炎症を起こして充血して痛む

 2.白目の一部が黒目に侵入していくる翼状片が進行すると視力が低下

 3.長年紫外線を浴び続けると、水晶体が白く濁り視力が低下する白内障を引き起こす可能性も

 長町よこくら眼科横倉俊二院長「(紫外線は白内障の)悪化因子になると言われている。緯度が低い地域、南の方の国だと北の方の国に比べると、白内障の発生率または翼状片の発生率が高いと言われています。基本的に外で作業する時間が長い方に翼状片は発症しやすいので注意が必要です」

 様々な症状を引き起こす紫外線を防ぐには、サングラスが最も有効な手段です。

 長町よこくら眼科横倉俊二院長「やはりサングラスが一番有効。コンタクトレンズ自体も紫外線をカットする機能がついている物がほとんどなので、どちらかでまず対策はできる。帽子や日傘も併用するとより効果が高い。特に帽子はつばが広い物を使うのが良いと思う。最近は男性も日傘を使う人が増えてきているので気にせず使ってほしい」

 色が濃いだけで、紫外線カットの効果が無いサングラスは要注意です。

 色が濃いサングラスを着けると瞳が開いてしまい、かえって紫外線をたくさん取り込んでしまうそうです。

 近年は警察官などが仕事中のサングラスの着用を認められるなど、紫外線から目を守ることは当たり前となっています。

 一方で子どもがサングラスを着用するケースは少なく、横倉先生は部活や日常生活などでサングラスを使える社会にしていくことが必要だとしています。