自民党は28日午後に両院議員懇談会を開きます。石破総理が進退について言及するかが焦点です。
(政治部・森洋介記者報告) 党内では日に日に退陣論が高まっていて、ある閣僚経験者からは「この場できっぱり『辞める』と言うべきだ」との声も上がっています。
この週末も、茂木前幹事長は「スリーアウトチェンジだ」と批判したほか、旧安倍派の西村元経産大臣も「ケジメは必要で、総裁選をやるべきだ」と公然と退陣を求めました。
その一方で、「選挙で負けたのは政治とカネが原因で、石破総理のせいで負けたわけじゃない(ベテラン議員)」という声や「この状況で石破おろしをやっても、党全体に厳しい目が向けられる可能性もある(若手議員)」という声もあります。
非主流派の議員らは28日の発言を踏まえて、執行部の責任を問う「両院議員総会」の開催を申し入れる構えです。
ただ、党幹部は「おろした先の展望を描けている人がいない」と冷ややかです。
石破総理は、参院選の総括をしたうえで8月中に進退を判断する考えですが、この場で言及がなければ党内政局はさらに激しくなりそうです。