中国・蘇州市の地下鉄駅構内で先月31日夕方、日本人の親子が突然、何者かに襲われ、母親がけがをしたことが分かりました。

 日中関係筋によりますと、夕方、蘇州市内の地下鉄駅構内で日本人の母親と子どもが背後から何者かに突然、襲われました。

 母親が石のようなもので殴られ、けがをして病院で手当てを受けましたが、命に別状はないということです。

 日本政府は中国政府に対して容疑者の確保と再発防止などについて申し入れたということです。

 蘇州市では去年6月に日本人の親子とスクールバスの案内係の中国人女性が刃物で切り付けられ、中国人女性が死亡する事件が起きています。

 中国では戦後80年の関連行事や戦時中の被害に関する映画も公開され、反日感情の高まりが懸念されています。

 日本大使館は外出の際に日本語を大声で話すことを控えるなど注意喚起を行っています。