住宅に押し入り、女性2人をハンマーで殴り付けたとして逮捕された男。「大人しい良い子だった」という男が変わっていく様子を近所の人が見ていました。
■自暴自棄で女性2人を襲撃か
殺人未遂と住居侵入の疑いで逮捕された21歳の男。職業不詳の出倉恵人容疑者です。
容疑者の近隣住民 「高校生くらいの時は見たけどおとなしい、いい子でした」
一体、出倉容疑者に何があったのでしょうか。
事件は先月30日、東京・江戸川区の住宅地で起きました。
午後5時半すぎに鳴ったインターホン。70代の女性が玄関を開けると、ハンマーのようなものを持った人物に突然、何度も殴られました。
さらに、家に侵入するとリビングにいた50代の女性も殴り、「携帯の暗証番号とクレジットの暗証番号を教えろ」と話したといいます。
現場の隣に住む人 「玄関をたたいて『警察呼んでくれ』『助けてくれ』って隣の人が来て、頭から血だらけになっていた」
現場から徒歩で逃走したという女性2人を襲った人物…。警視庁の防犯カメラ捜査によって浮上したのが事件現場の近くに住む出倉容疑者でした。
数年前まで出倉容疑者とあいさつを交わしていたという住民に話を聞くことができました。
容疑者の近隣住民 「おかえりと言ったら『ただいま』とちゃんと言っていた。おとなしい、いい子でした。高校卒業してからは見ていない。見掛けていなかった、ずっと。半年くらい前に見たかな」
近所の人は半年前に会った時に“ある変化”を感じ取ったといいます。
容疑者の近隣住民 「半年前に見た。なんか髪の毛がずいぶん派手な、髪の毛の色をしているなと。今どきの子だからそんな感じなのかなと見ていた」
出倉容疑者の髪の毛を見ると根元は黒い一方で、毛先は明るい色をしていました。
警視庁は出倉容疑者の自宅からスマートフォンの他に自殺をほのめかすようなメモを押収。自暴自棄のすえに及んだ犯行の可能性もあるとみて捜査しています。
警視庁の調べに対し、出倉容疑者は容疑を否認しているということです。