SNSで話題の満開のヒマワリ畑が一転、真っさらに。人気スポットで何があったのでしょうか。
夏の風物詩のヒマワリ。一面、黄色で埋め尽くされた場所は、千葉県習志野市で先月まで無料開放されていた「藤崎ひまわり回廊」です。
その数約10万本。8月に入ってヒマワリは刈り取られましたが、次に見られるのは来年とはいかないようです。
“ひまわり回廊”手掛けた農家 「来年以降の開催は、今の時点ではやめておこうと」
一体、何があったのでしょうか…。
そもそも、この藤崎ひまわり回廊は地元の農家が「地域の人たちに喜んでほしい」との思いから野菜畑の一角に作り、開放していたもの。ところが…。
私有地に無断で止められた車。
藤崎ひまわり回廊がSNSを中心に話題となると観光客が急増し、周辺で違法駐車などの迷惑行為が相次ぐ事態に…。
“ひまわり回廊”手掛けた農家 「少しでも(駐車場を)用意すると、渋滞が起きてしまうと思ったので公共交通機関とか、徒歩・自転車で来てもらうよう呼び掛けはしていた」 「(Q.呼び掛けをしても車で来る人が?)そうですね。SNSの影響もあると思うが、(情報が)拡散してまたさらに拡散ということで、(注意が)抜け落ちやすくなっているというのはすごく感じた」
今年は10日間で約2万人が訪れたといい、ごみのポイ捨てや路上への座り込みも相次いだそうです。藤崎ひまわり回廊を手掛けた農家は今年の開催を予定より早く終了させました。
“ひまわり回廊”手掛けた農家 「住宅地の中ということで、人を集める環境ではなかったかなと。今年は私らの方でもSNS発信を盛んにしていて、人を呼び込む要因になったかなと今は反省している」
今、多くの観光地で問題となっている「オーバーツーリズム」に似た現象が習志野市の住宅街で起きていたのです。
近所の人 「住民とか通行する人の迷惑になったと聞いているので、致し方ないのかな」
近所の人 「(ヒマワリを)見ていて嬉しいなと楽しませてもらっていたが、それがこういう結果になってすごく残念だなと」
藤崎ひまわり回廊を手掛けた農家は今のところ来年以降は開催しない意向ですが、近隣住民に迷惑の掛からない方法が見つかれば改めて検討したいとしています。