国と大手商社が手を組み、半導体の原料として欠かせない重要鉱物「ガリウム」をオーストラリアで生産する共同事業を立ち上げると発表しました。

 経済産業省が所管するエネルギー・金属鉱物資源機構のJOGMECは、大手商社の双日と合弁会社を設立します。

 そのうえで、アメリカのアルミ大手企業と手を組み、半導体や太陽光発電装置の原料になる重要鉱物「ガリウム」の生産を来年からオーストラリアで目指します。

 生産量は年間60トンを予定していて、日本を中心とした需要国へ輸出していくということです。

 今後も世界各国で半導体の需要の伸びは確実なため、ガリウムの需要も同時に高まる事が見込まれていますが、生産量のほとんどを占めている中国が輸出を規制しているため、調達先の多角化が課題となっています。