イタリアの警察がローマやミラノなどで中国系マフィアの一斉捜査に乗り出し、麻薬密売や性的人身売買などに関与していた疑いで13人を逮捕しました。
イタリアの警察は4日までにローマやミラノ、フィレンツェなど全国25県で中国系マフィアの捜査を一斉に始め、13人を逮捕、31人を拘束しないまま訴追しました。
このマフィアは麻薬密売や性的人身売買、偽ブランド品の製造・販売のほか、資金洗浄などの犯罪に関わった疑いがあるということです。
現地メディアによりますと、警察は7億4000万ユーロ、日本円で1260億円以上を差し押さえ、260以上のダミー会社を摘発しました。
また、アジトなどから覚醒剤や武器を押収したということです。
今回の摘発との関係は不明ですが、ローマでは4月に中国系マフィアの幹部らが射殺される事件が起きていて、警察は中国系マフィアの間で縄張りを巡る抗争が起きているとみています。