広島は80回目の原爆の日を迎え、石破総理大臣は式典で日本被団協のノーベル平和賞受賞を「極めて意義深い」と述べ、世界の指導者に被爆地への訪問を呼び掛けると強調しました。

 石破総理は2年前、改装した原爆資料館を訪れたことに触れ、「人々の夢や明るい未来が瞬時に容赦なく奪われたことに言葉を失った」と振り返りました。

 また、「核兵器のない世界に向け土台となるのは被爆の実相に対する正確な理解だ」とし、日本被団協のノーベル平和賞受賞について「極めて意義深く改めて敬意を表する」と強調しました。

 また、被爆の記憶を継承するため「政府として世界各国の指導者や若者に広島・長崎への訪問を呼び掛ける」としました。

 そのうえで、原爆資料館の入館者が2024年度初めて200万人を超え、うち3割以上は外国からの入館者だったと指摘し「世界の人々に被爆の実相を伝えていくことも私たちの責務だ」と述べました。