仙台市は、子どもたちが天候に関わらず利用できる屋内型の遊び場の整備を計画しています。予定地の西公園で利用者のニーズを探ろうと親子向けのイベントが週末に開催されています。

 仙台市は、屋内型の遊び場を市中心部の西公園に整備する方針で、2025年度中の基本計画策定に向け準備を進めています。

 従来の方式では整備に5年程度かかり、2031年度ごろのオープンが見込まれますが、市は「可能な限り早期の利用開始を目指す」としています。

 市では屋内型の遊び場のイメージを広げてもらおうと、親子向けのイベントを週末に開催しています。

 10日はあいにくの雨でしたが、高架下のエリアにはトランポリンやホイール型のエアー遊具のほか、乳幼児向けのブロック遊具などが設置され、訪れた子どもたちは天候を気にせず遊べる屋内型をイメージした遊び場を一足早く体験していました。

 訪れた子ども「最高でした」「なんか雨の日も、こういう近い場所にこういう所があるといっぱい遊べるし、家でもごろごろしなくて済んだので楽しかったです」

 仙台市が7月に公表した基本計画の骨子によると、屋内型遊び場施設には、さまざまな遊具を用意した屋内広場や映像設備を使って遊べるスペースなど8つのゾーンを設ける想定です。飲食可能な休憩スペースなども設置する予定です。

 訪れた保護者からはこんな要望も聞かれました。

 保護者「有料の所じゃないと遊べる所がないので、こういう所があると楽しくて気軽に行けて良いと思います」「やっぱりお金をそんなにかけずに気軽にいろんな遊びを選択できるっていうのが良いと思います」

 仙台市が保護者を対象に実施したアンケートでも、利用料金について63%が「無料が望ましい」としています。

 そのほか、遊びの内容やスペースについての要望も寄せられ、市ではこうした意見を基本計画に生かしていく方針です。

 仙台市子育て応援都市推進課大宮伸吾課長「この場所が子どもたちの遊び場として非常に魅力的であるということを発信するとともに、今後この場所でできる遊びを探っていくきっかけにしたいと思っております」

 イベントは8月16・17日にも開催されます。

 遊具など一部の内容は変わり、川の専門家と一緒に水の生き物観察ができるコーナーなどが設けられます。