宮城県内で目撃情報が相次ぐクマについて、県はこれまでの管理計画を見直し、被害を防止する目的でクマの捕獲を始める方針を示しました。
宮城県庁で12日に開かれた専門の委員会では、クマに加えて、サルやイノシシ、シカについて、県の2025年度の捕獲目標などが示され、自然保護団体の代表や有識者が話し合いました。
会議の中でクマについては、2024年度は目撃情報が800件あり、県内の推定の生息数は3000頭あまりであることが報告されました。
そして、これまでは被害が出てから有害鳥獣としてクマを捕獲していましたが、2025年度からは個体数の管理と被害防止へ向け、生態調査の名目で捕獲を始める方針が示されました。
2025年度の捕獲数は10頭を目標にして、仙台市と栗原市で11月から12月にかけて実施する予定です。
また住宅地などにクマが現れた場合は、法律の改正で銃の使用が緩和されたことも報告されました。
検討委員会・阿部育子副委員長「仙台市内とか住宅地とかにクマやシカ、カモシカが出てくるので、住民も日頃からどういうことを気を付けておいたらいいのか、食べ物を外に出しておかないとか、対策が必要だと思う」